投稿日: 2025/07/23 10:01:28
カテゴリ: JIS下駄配列
サムネイル: なし
【追記】JIS下駄配列 紹介動画、無事に本編を公開しました。
そういえば、書いていたようで書いてなかった気がしているのが、JIS下駄配列の制作意図。
もちろんGitHubに書いている以上でも以下でもないのだけど、実は明確な目的があって制作していて、普段自分があまりやらないAfter Effectsを使った動画編集までやっているのにはもちろん狙いがある。
(ちなみに以下に目的を書くけれど、使う側は気にせずに使う側のニーズで好き勝手使っていいと思うし、使いにくい部分があれば自由にフォークして変更すると良いと思う。)
自分がなぜ他の配列もいろいろ試しながらも、どうしていつもQWERTY配列に落ち着いてしまうのか、当初は不思議でならなかった。
Dvorakに本気で移行しようとしたときは、練習不足かなと思っていたし、Astarteのときにはこれこそ本命だと思ったけど実用はしなかった。
Dvorakでは、lsが打ちにくいというのは有名な話。
プログラマーって、結構変な言葉を使うことが多い。変数だとか定数だとか、正直、頻度表には絶対に出てこないような言葉や記号を結構普通に常用している。
個人的にQWERTYがよく使われる理由は、もちろんデフォルトがそれだからとか、慣れているからというのは大きいと思うのだけれど、プログラマー的に、極端に打ちにくい言葉が少ないからなんじゃないかと思うことがある。
それは多分、QWERTY自体、普段からそんなに打ちやすくもないからというのと裏返しなんじゃないかと自分は思っている。ピアノが、エレクトーンやギターのように多段でなく、黒鍵という程よいヒントがありながらも、横にずらーっとフラットなのも、多分似た理由な気がしている。きっとそのおかげで、ピアノが世に出たときには思いもしないような時代にもついてこれていて、そして自由な曲が弾けている。
もちろん、英語や日本語である限りは、このルールばっかりはよく打ててほしいというのはもちろんある。ピアノの黒鍵もおそらくそのためにある。ただ、打鍵最適化という言葉があるように、どんな言葉も慣れさえすれば(Dvorakのlsでさえ、JIS本来の拗音でさえ、)案外普通に打てるようになるんじゃないかというのが持論で、極端なことをいえば50音のあいうえお表でも、カラオケ端末とかでたまにあるように、もしそれで何年も打っていたら打つのが速くなるんじゃないかとすら思う。1 (QWERTYに至っては、元々日本語用の配列じゃないんだし。)
おそらく、何かを優遇すれば、何かにしわ寄せがいく。なので、何かを極端に優遇するということをできるだけ避けたかった。もし、50音を思い切って全てフラットにしてしまえば、何かが開けるんじゃないかと思った。
で、それをある程度確認・実験がしたくて、落とし所をみつけたのが今回のJIS下駄配列。
家と家との間に距離があるのと同じように、どんなにフラットにキーを置いても、コストの差は発生する。それはちょっと仕方ない。
それでもあえて、打ちにくい配列だとしても極力フラットに保ち、極端に頻出するのに極端に打ちにくいものだけ、拗音拡張のように支援を設けてあげて、新下駄配列がそうであるように、「っ」とか「く」とか「う」とか、拗音等の流れ的に配慮したほうがいいかなというものだけ一部ズラした、というのが実際の設計フロー。
これが吉と出るのか凶と出るのかはわからない。自分が何日くらい使い続けていくかも見ものだと思う。
この狙いを本当に本当にやるんだったら、50音表あいうえお順配列を作ったほうが幾分かマシなはずだけど、そこは自分のなかでやっぱり過去の配列研究の偉人たちへのリスペクトがあったのか、あるいはQWERTYがきっとそうであるように、なんとなく自然な流れでそうなったのか。あるいはJIS配列自体へのリスペクトがあったのか、逆にJISを打ちたくなかったのか、打ちたかったのか、わからない。2
とりあえず、紹介動画のようなスピードで実時間打鍵できるようになるまでは使い続けてみたいな。
紹介動画はカット編集の賜物で、練習4日目の今はあれほど速くは打てない。動画をあえてカット編集で作ったのは、実際にスムーズに打鍵してみた様子を見たかったのと、そこに単打や同時シフトがどのように影響しているかを、自分自身、指の動きなどを動画で観たかった。そのために、あえて手間のかかる収録を行って、すごく大変な編集作業をしているのだけれど、甲斐は既にあったかなと思う。