JIS下駄配列練習 9日目

投稿日: 2025/07/28 07:27:59

カテゴリ: 雑記

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QWERTY以外の新しい配列を練習し始めたとき、最初に立ちはだかるハードルは、QWERTYに戻したくなる瞬間だと思う。

たいていの配列は、ただ打っている間は楽しい。集中していて、無心に向かっていて、目的意識がある意味で薄い間は、何をしててもたいてい楽しい。

でも誰にでもやってくる瞬間があって、それはふと何かを調べたいなーとか、急いで何かを打たないといけないと、サッとQWERTYに戻してしまう瞬間。

たぶんおそらくこれが配列練習にとって何よりもハードルで、そして新配列の利用をやめてしまう理由の大半のはず。

タイトルに書いた「初速と抵抗感」というのはその要因となるもので、何配列であったとしても同じことなのだけれど、"初速" はとりあえず思いついたことを打とうとしてかかる時間で、検索エンジンなどのワードを打つときに体感されやすい。

"抵抗感" は、自分の思いつく打ちたいことが明確にあるのに、それが思うように打てない感じ。

抵抗感については、配列独自の事柄もないこともないと思うけれど、おそらく大半は打ち方が思い出せないとか、滑らかに打てないとか、神経面・記憶面・心理面の要因が多いはず。

パッと検索ワードが打てることは想像より大事かも

今回自分の感じたことは、思ったことがすぐに打てるということの大事さ。

おそらくかな配列の多くは、この点にはそれほど関心はないように思う。英字配列ではないローマ字配列(DvorakとかEucalynでないもの)はこれを結構重視していることが多いような気はしてて、かな配列はどちらかといえば長く打ったときの快適さ、ローマ字配列は短距離走に重きがある感じはする。

とはいえここで何か解決策を書けるわけではないのだけど、初速と抵抗感というキーワードに対して、配列の簡単さは案外大事なファクターなのかなとふと思った。

もちろんどんな配列も簡単であることに越したことはないし、自分はDvorakとかを習得するのはすごく大変だったので、何が簡単さに繋がるかは正直わからない。

ただかな配列の多くはこの点では完全に不利というか、覚えることはとにかく多いことが多いし、組み合わせパターンも膨大なので、この点は改善とかフォローアップの余地はあるのかなと思う。

画期的な機能とのトレードオフとコスト

一方で、例えば拗音拡張やAZIKなどのように、覚えにくくても画期的な機能も存在したりするので、塩梅は難しい。トレードオフが明確に存在するのなら、なんでもそうだけど、コストに見合うかの検討の余地はある。

自分の場合、QWERTYの次点で定着したのは新下駄配列なので、前項に書いたことをすべて覆すような裏切りかもしれないけれど、新下駄配列は最も難解な配列の一つのはずで、そういう意味では人間はコストに見合えばなんでも価値を感じる生き物なのかもしれないし、コストに見合うからこそ切り替えようと感じるのかもしれない。

プログラミング言語でいえば、自分はRust言語を学習したときに完全に同じことを思った。Rustは難解な言語の一つで、それに見合うだけの価値は明確にある。けれど、実際何かを思いついたとき真っ先に使うのは、たいていはまずPythonかJavaScriptなどのいわゆるスクリプト言語じゃないかと思う。(自分自身も実際そう。)上の話は、このことに通じるものがあるかもしれない。

たとえPythonが実体としてはC/C++で書かれたライブラリ群を扱うためのグルー言語(つなぎとしての言語)だったのだとしても、わざわざPythonを使うのは、簡単だから。簡単さが不要なのだとしたらPythonは使わずC/C++で直接書けば良い。そうだとしたら、配列にとってのスクリプト言語は一体なんだろう。ひょっとすれば、拗音拡張やAZIKなどは、その一種なのかもしれない。1


  1. ただ、AZIK系は、RGT (ローマ字互換単打)を試したときに、実際に使ったら難しくて諦めた経緯が自分の記録に残っていた。そういう意味ではコストが高いので、プログラミングでいうスクリプト言語とはちょっといえないのかもしれない。↩